ふと思ったのだが、
普通、「生きている」という状態は「息をしている」ことの上位概念というか、
「息をする」ことは「生きている」ことの派生的な現象と何となく考えられていると思うが、
実は全くの逆で、「呼吸」がまずあって、そこに生きている状態が現れる、という方がどちらかといえば正しいのではないか。
もちろん「呼吸」というのは酸素を吸って二酸化炭素を出すというような限定的なことではなく、
あらゆる種類の「出て、入る」ダイナミクスのことを指している。
ところで、解剖の映像を作ったとき、人形の性器をどうするか少し悩んだ。
性器が無いというのもなんだし、当初は男性でも女性でもない性器を作ろうかと思ったのだが、
考えてみると、性器のみならず、おしなべて造形というものを大別すれば「出っ張っている」か「引っ込んでいる」かのどちらかしかなく、
どうアレンジしようとも、上記の2種類の範疇にしかならないのである。
皆さんも男性器でも女性器でもない性器を考えてみて欲しい。
きっと、どうあがいても膨らんでいるか引っ込んでいるかの選択以外ありえないはずだ。
つまるところ、結局人間に担当できるのは「2」までということか。
「出す、入れる」「入る、出る」。
「3」は神さまの数字だそうですね。
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