top of page

怖い、かわいい、怖い、かわいい、怖い

妻がちょっとした手術の為3泊4日で入院していた時のこと。

猫と一緒に眠っていると、朝方4時頃突然目が覚めた。

ドアのわずかな隙間から、片方の目だけ出した女がこちらを覗いている映像が急に頭の中に現れたのである。

つまり夢なのだが、前後の脈略なく、その瞬間だけが突然現れたのでとてもおどろいた。

目を覚まして少し身を起こしてみると、台所の向こうの妻の部屋のドアが本当に少し開いていたので、なおさら怖くなった。

もちろんそのドアから本当に誰かが覗いていたなんて映画みたいな恐ろしいことはないのだが、

目を閉じるとまたその映像が浮かんできてどうしても消えず、とても嫌な気持ちになる。

起きてテレビでも少し眺めれば気が紛れるかもしれないが、それはそれでめんどうだ。

どうしたものかとしばらく考えた挙句、映像の中にまめ(猫)を登場させ、女が覗いているドアを閉めてもらうことにした。

片手でドアを軽く閉められるのでまめは現実よりかなり大きめだ。

パタン。まめがドアを閉める。かわいい。

しかし、すぐにまた少しドアが開いて女が覗く。怖い 。

またまめがドアを閉める。パタン。

またパカっとドアが開いて女が片目でこちらを覗く。

またまめが閉める。

またドアが開いて女が覗く。

まめ閉める。

女覗く。

閉める。

覗く。

延々繰り返しである。

そうこうする内、段々とまめと女が息を合わせて餅つきみたいなパフォーマンスをしてる気がしてきた。それにこの女、何度ドアを閉められてもまたちょっとだけ開けて片目で覗くだけなんだよなと思うとちょっと可笑しくなってきた。

いつしか短い映像がループするgif画像のように自動で動いて止らなくなり、それをただ呆然と眺めるという状態から、いつの間にか眠ってしまった。

次の夜、この一連の出来事を風呂で頭を洗いながら思い出すと、

また隙間から覗く女の映像が現れたが、そのときは何となく別の、無害なものになっていた。

関連記事

すべて表示

ChatGPTとの会話2(棚について)

「人類」「言語」「ナナフシ」「記号の解釈過程」の言葉を使って「棚」について認識論の考察をして下さい。 「棚」という言葉は、人類が言語を使って概念化し、ナナフシとして捉えることができるものであると考えられます。しかし、記号の解釈過程によって、「棚」が異なる人間によって異なる意味を持つことがあることが明らかになります。それぞれの人間は、自分自身の経験や文化的背景に基づいて「棚」を解釈します。したがって

猫のこと(2015年ごろ)

その一生のほとんどを、この狭苦しい賃貸住宅で過ごすであろう哀れな猫。 うわあうわあと、私に向かって奇妙な声で啼く。 その意味は(私の理解する範囲において)単純で、遊んで欲しい、オヤツが欲しい、トイレが汚い、水が欲しい、撫でて欲しい、などである。(表現にはジェスチャーも含まれる) 猫は、それらの享楽が、わたしや妻から与えられなければ、自らの力では決して手に入らない物であること、この狭苦しい部屋で、そ

bottom of page