読んだ本から(4)
- zenrahanra
- 2015年4月28日
- 読了時間: 1分
そして音楽を書く目的は何か。 勿論、目的などを扱っているのではなく、音響を扱っているのだという人もあろう。 そうでなければ答えはパラドックスの形をとらねばならない。 すなわち目的に満ちた無目的性、或いは無目的活動である。 しかしこの活動は生の肯定であり―混乱から秩序をもたらせたり、創造に於ける改良を示唆する一つの試みではなく、単に我々が生きている当の生活に目覚める一つの方法なのである。 我々の生活は、一度我々の知性や願望を遠ざけ、自から進んで為すにまかせるなら、非常にすばらしいものなのである。 『ジョン・ケージ ジョン・ケージ著作集』
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