読んだ本「芝生の復讐」
- zenrahanra
- 2017年2月24日
- 読了時間: 1分
更新日:2023年1月18日
"わたしが彼に向かってゆっくり手を振ると、彼もゆっくりと手を振ってそれに答えた。私たちが手を振る動作は、私たちの腕を起点にするとても遠い旅のようで、それはさながら二人の人間がふたつの別々の町にいて、そこから手を振っているような感じだった。そう、タコマとセイレムの町でそれぞれ手を振っているみたいで、私たちの手の動きは何千マイルも隔たった場所で振られる手の動きのこだまにすぎなかったのだ。"
『リチャード・ブローティガン「芝生の復讐」藤本和子 訳』
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