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2023年1月12日読了時間: 1分
読んだ本「言語・思考・現実」
ところで、われわれがある実際に存在するバラの茂みのことを思うとき、われわれはその思いが実際に存在する茂みのところまで行き、サーチライトで照らすようにそれにまといつくとは考えない。 それでは、われわれはバラの茂みのことを考えるとき、われわれの意識が交渉を持っている相手は何だと...
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2023年1月12日読了時間: 1分
読んだ本「手長足長 土蜘蛛研究」
手長、足長については日本紀に面白い解釈がある。神武天皇が葛城の土蜘蛛を誅し給う条に、「土蜘蛛の人と為りや身短く手足長く、侏儒と相類す」とある。 土蜘蛛の民族的研究は、いずれ本誌上で詳論する予定であるが、結局は先住民族の或る者に対した貶称で、摂津風土記に説明してある如く、彼ら...
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2023年1月12日読了時間: 1分
読んだ本「人はなぜうたをうたうか」
十人ぐらいで歌っているように聞こえますが、三人なんです。 つまり、全然別々な歌を同時に歌っているんです。 どの歌も高い音と低い音しかないですから、ラーラーラ、ラーラーラ、ラーリーリー、リーラーラーと、そういう歌なので、よく似てはいますが、タイミングは合わないし、高さは違う。...
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2023年1月12日読了時間: 1分
読んだ本「知恵の樹」
きみはいままでに、もっともありふれた会話がどんなものでも必然的にともなっているプロセスに、注意をむけたことがあるだろうか? 言語として発声することや、単語が出現する順序や、話し手が入れかわるときなどについて? ぼくらはふつうこうしたことをあまりにも雑作なくやってしまうので、...
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2023年1月12日読了時間: 2分
読んだ本「西瓜糖の日々」
わたしが誰か、あなたは知りたいと思っていることだろう。 わたしはきまった名前を持たない人間のひとりだ。 あなたがわたしの名前をきめる。 あなたの心に浮かぶこと、それがわたしの名前なのだ。 たとえば、ずっと昔に起こったことについて考えていたりする。...
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2017年3月15日読了時間: 1分
読んだ本「アフリカの創世神話」
"聖なる光と闇が織りなすこれらの空間は、個人の幻想の世界ではない。そこにはドゴンの社会生活にとって本質的なあらゆる要素が含まれている。そこで物語られているのは単に過ぎ去った事件、追憶の中にのみ存続する過去ではない。神話空間は現実の背後にあって今なお働き続けている聖なる力の世...
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2017年3月2日読了時間: 1分
読んだ本「アフリカの創世神話」2
"ルアンダ人カガメが自国語の分析によって明らかにした思想によれば、存在するものは、力は必ず、次の四つのカテゴリーのいずれかに属する。(1)ムントゥ。知性を与えられた力というべきもので、神々や人間がこれに属する。(2)キントゥ。いわゆる《物》であり、動植物や鉱物がこれに属する...
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2017年2月25日読了時間: 1分
読んだ本「宇宙の扉をノックする」
"かつてリチャード・ファインマンは自分の理論のひとつについて語ったときに、わざとこんな意地悪い言い方をした。「もしこれが気に入らないなら、どこかよそへ――もっと規則の単純な別の宇宙にでも行ってください...私がこれからお話しするのは、これを理解するために必死に頑張ってきた人...
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2017年2月24日読了時間: 1分
読んだ本「芝生の復讐」
"わたしが彼に向かってゆっくり手を振ると、彼もゆっくりと手を振ってそれに答えた。私たちが手を振る動作は、私たちの腕を起点にするとても遠い旅のようで、それはさながら二人の人間がふたつの別々の町にいて、そこから手を振っているような感じだった。そう、タコマとセイレムの町でそれぞれ...
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2017年2月10日読了時間: 2分
読んだ本「メルロ=ポンティと病理の現象学」
"ベルクソンによれば、哲学的な主体は、純粋な精神であるどころか、現在という特定の時制に本質的に位置づけられている。時間の流れ(「持続」)の一局面に位置づけられることで、人間は精神になるのではなく、自分の「身体」と当の身体が関わる「外部世界」を発見する。このように、ベルクソン...
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2017年2月10日読了時間: 1分
読んだ本「幼年期の終り」
"ではこれが、人類の終焉なのか――ジャンは思った。彼の胸中にあるのは、あらゆる悲しみを越えた涯に横たわる、ある諦観だった。これが人類の終末なのか――いかなる予言者も予見しなかった終末、楽観主義と悲観主義とをともに退ける終末。にもかかわらず、この姿は妥当なのだ。それには、偉大...
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